白内障日帰り手術、皮膚科美容レーザー治療の「おかざき眼科皮膚科」 〒306-0023 茨城県古河市本町4-11-6  TEL.0280-30-1131
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白内障日帰り手術

白内障について

白内障は主に加齢が原因で、目の中の水晶体(レンズ)が濁る病気です。
光の通り道を濁りが邪魔するため、かすむまぶしく感じる視力低下、などの症状が出ます。くもったガラス越しにものを見ているような状況です。白内障がある程度進行し、自覚症状がはっきりしてきたら手術により治療します。手術は濁った水晶体を摘出し、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。

白内障手術はいつ受ければいいでしょうか?

患者さまが白内障の症状を自覚し、治したいと思った時が手術のタイミングです。昔は「見えなくなるまで待って手術」でしたが、技術の進歩により手術成績が飛躍的に向上しておりますので、見えなくなるまで待つ必要はありません。
患者さまの目の状態により、通常よりも早めの手術をおすすめする場合もあります。詳しくは院長にご相談ください。

白内障手術をすると…

水晶体の濁りが取れた分、よく見えるようになります。他に目の病気がない場合、矯正視力で1.0以上見えることも多いです。また、強い遠視や強い近視は度数を下げることができます。
「こんなによく見えるようになるなら、もっと早く手術をしてもらえばよかった」という感想がよく聞かれます。
こちらも参照して下さい。→参天製薬「白内障の症状と治療

日帰り白内障手術

当院では日帰り白内障手術を行っております。わずらわしい入院が必要なく、速やかに日常生活に戻れますし、入院にかかる費用負担もありません。
手術は原則的には点眼麻酔のみで行いますので、麻酔注射による痛みはありません手術は通常10分程度で終了します。手術中、手術後とも痛みはほとんどなく、合併症も少ない安全な手術です。手術当日は、1時間程度、院内の回復室で休んでいただき、問題がなければ帰宅することができます。
目の状態は患者様ごとに異なりますので、詳しくは院長にご相談下さい。

眼内レンズについて

保険診療で使える眼内レンズ


当院では白内障手術において、患者様の目の状態に合わせて主に下記 ① 〜 ③ の保険適応レンズを用いています。
どのレンズを用いるかは術前の検査結果から最適なものを選択します。
どのレンズも保険診療の範囲で使用できますので、患者様のご負担額は変わりません。
単焦点眼内レンズの費用(片眼)
1割負担2割負担3割負担
約15,000円約30,000円約45,000円
※ 高額医療費制度が適応となる場合があります。
(※ 1ヵ月の医療費が高額になったとき、自己負担限度額を超えた分が支給される制度。詳しくは加入している保険の保険者窓口へお問い合わせ下さい。)
  1. ① 単焦点レンズ
    単焦点レンズの一例;AMO ZCB00V もっとも歴史があり症例が蓄積された安全なレンズです。裸眼で焦点が合う距離が一カ所です。
    遠方・中間・近方のどの位置にピントを合わせるかはこれまでの屈折状態(もともと遠視や近視など)やライフスタイル(術後に裸眼で見たい距離、術前の老眼鏡やコンタクトレンズの使用状況)によります。
    手術後に裸眼で遠くが見えるようにした場合は中間〜近方が見えにくく、裸眼で近くが見えるようにした場合には中間〜遠方が見えにくくなります。裸眼で見えにくい距離は眼鏡を掛けて補います。
    老眼は治りません焦点が合う距離が一カ所に限られる代わりにすべての光エネルギーが網膜に集中しますので、もっとも鮮明に見えます
    特に網膜感度が下がってくる80歳以上のご高齢の方や、他の眼疾患により網膜感度が下がっている場合にはいい適応になります。
  2. ② レンティスコンフォート(低加入度数分節眼内レンズ)
    LENTIS Comfort 保険診療の範囲内で使用が可能な唯一の多焦点眼内レンズ
    ① の単焦点レンズに比較してピントが合う距離が少し幅広いレンズです。
    裸眼で遠くから中間(眼前約70cm)、または中間から近方を見えるように出来るので ① の単焦点レンズに比べて眼鏡の使用頻度を減らすことができます。簡単に言うと「少しだけ老眼が軽くなる」レンズです。当院で最も使用頻度が高いレンズです
    ただし乱視が強い方にはおすすめできません。
    ピントを遠方に合わせた場合には近見には老眼鏡が必要です。多焦点性を生む加入度数が少ない代わりにグレアやハロといった多焦点レンズならではの見えにくさは軽いとされ、保険診療の範囲で使えることも相まって非常にお勧めしやすいレンズです。
  3. ③ 乱視矯正用単焦点レンズ(toric IOL)
    toric IOLの一例;AMO ZCV150〜375 強い乱視を軽くできる単焦点レンズです。乱視が強い方に向いています。
    老眼は治りません乱視が軽くなるので、裸眼遠見視力の改善が期待できます。

自由診療で使う多焦点眼内レンズ


AMO テクニス・シンフォニー AMOテクニスマルチ 保険診療で使用できるレンティスコンフォート以外の多焦点眼内レンズを用いる場合には自由診療となります。
多焦点眼内レンズには種類が多数あり、用いる多焦点眼内レンズの種類により金額は異なります。
代表例として「テクニスシンフォニー」「テクニスマルチ」と言う名称のレンズがあり、手術費用は片眼35万円です。
「テクニスシンフォニー」は遠くから中間まで自然に見え、見え方の違和感が少ない代わりに近方視力がやや劣り、「テクニスマルチ」は遠見視力と近見視力がいい代わりに中間視力が劣るという特徴があります。
多焦点レンズは多かれ少なかれ光がにじむ「グレア」「ハロー」や「なんとなくかすむ」といった見えにくさがあり、特に細かい作業をする人や夜間の自動車運転が多い方には問題になることがあります。『遠くの見え方の質を多少犠牲にし、その代わり近くにもピントが合う様にしているレンズ』であり、現在までの所、完璧な多焦点レンズは存在しません
この分野は日進月歩で新しいレンズが続々登場しており、価格もそれぞれです。
多焦点眼内レンズでの手術をご希望の方はご相談下さい。

グレア・ハローについて

多焦点眼内レンズでは特に夜間、強い光源を見た場合にグレア(光が長く伸びてまぶしく見えること)やハロー(光の周辺に輪がかかってみえること)が起きやすいです。個人差もありますが、術後数ヵ月経つと慣れて自覚症状が軽くなるといわれる一方、いつまでも症状が残る人もいます。これは眼鏡などでも矯正できず、術前に程度を予測することもできないので困りものです。多焦点眼内レンズでの手術を受ける際には必ず知っておいていただきたいことです。
ここまで紹介した眼内レンズのグレア・ハロの強度は
単焦点レンズ(toric含む) < レンティスコンフォート < シンフォニー < テクニスマルチ
となります。
手術後早期のイメージ
手術後早期のイメージ
術後数ヶ月経過後のイメージ
術後数ヶ月経過後のイメージ

当院の手術設備

白内障手術は安全性が高い手術ですが、手術である以上、100%安全とは言えません。術後に感染症など重い合併症を生じる可能性がわずかにあります。詳しくは手術前に院長より説明いたします。当院では安全性を高めるためクリーンルームを用意し、最先端医療機器を揃え、丁寧な手術を心がけています。どうぞ、ご安心して手術をお任せ下さい。
手術室・回復室